![]() こんにちは。 ここでは、わたしたち、會本と多田、ふたりの絵描きが 読んだ本、ことば、それらを絵に変えてゆきます。 A B C・・・と続いてゆきますよ。 ![]() Gは 宮本輝の「五千回の生死」 「俺の体に抱きついとけよ」 そう言われて、そいつの腹に腕を巻きつけて俺はびっくりした。そいつ、薄っぺらいジャンパーの下にはセーターも下着も着てないんや。あの夜は零下やったでェ。 「俺、一日に五千回ぐらい、死にとうなったり、生きとうなったりするんや。」 「お前、俺をきちがいやと思てるやろ。なんでや?お前かて、死にたなったり、生きたなったりするやろ?そんなこと思うの、人間だけやろ?俺が正常な人間やという証拠やないか」 ![]() ![]() Fは
Franz Kafka 「変身」 ![]() ![]() 「ある朝、不安な夢から目を覚ますと、グレゴールザムザは、自分がベッドのなかで馬鹿でかい虫に変わっているのに気がついた。」 * れいこさんはただ今、大忙しで過ごしているので、 私は先に一周してやるぞ、と意気込んでいます。 しばらく、私ひとりでの進行になるかもしれないのですが、この「本棚」とおつきあいください。 ![]() ![]() 前回のDから、だいぶ日が経ってしまいましたが・・・ 悩んだ末、Eは遠藤周作にしました。 「ある通夜」 * わかったが、やめろとは言わなかった。私の心のなかにも高さんが見たいと思っている光景を見たい欲望が疼いたのだ。 * 高さんの眼が魚の眼そっくりになる時は彼があの蛇を焼き殺した時とおなじような快感を味わっている時ではないだろうか。 ![]() ![]() 「じゃあ、そういうものも、はっきり肯定すればいいのに」「そういうもののあることを否定はしていないよ」「俺にあるということは血のつながったあんたにもあるということだ。」
れいこさん、おさきー!!
わたし、Dは、太宰。 太宰治「新樹の言葉」の一場面。 本当の母を、ああ、このひとが母なのか、とはじめて知ったのは、それからずっと、あとのことである。一夜、つるがいなくなった。夢見ごこちで覚えている。唇がひやと冷く、目をさますと、つるが、枕もとに、しゃんと座っていた。ランプはほの暗く、けれどもつるは、光るように美しく白く着飾って、まるでよそのひとのように冷く坐っていた。 「起きないか。」小声でそう言った。 私は起きたいと努力してみたが、眠くて、どうにも、だめなのである。 ![]() 久しぶりに読み返してみましたが、 太宰治もまた、まだまだ他の作品にも、他の場面にも絵をつけてみたくなります。 だったら、つけたらいいですよね。くちばっかりじゃなしに!
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